2. これからホームページを作る会社へのステップ毎の提案
ステップ1:会社のホームページを持つ(レベル0→2)
①目的
- 封筒や名刺はほとんど全ての会社が作っているように会社のホームページが今時無いようでは、会社としての事務処理能力を疑われます。最低限、会社パンフレット代わりに、資本金や従業員数、主要取引先等の掲載されたホームページを作成する。購買担当者に商品を見て頂き、求人にも役立てる。
②方法
- 作成体制
ホームページデザインはデザイナーに依頼する。一部上場企業のホームページで、ちゃちなものをみたことがあるでしょうか?下手をすると、ホームページだけで、発注するかどうかを決められている恐れがあります。社内で素人が作るとどうしても素人くさいページになり、イメージが良くありません。
- 会社ドメインの取得
ドメインとは、例えば、http://www.xxxxxxx.co.jpの中のxxxxxxx.co.jpの部分をいいます。ドメインは世界でダブって取ることが出来ないので会社名のドメインは、確保しておかないと同名の他社に使われてしまう可能性があります。取得はレンタルサーバー業者に依頼することでできます。
(弊社はレンタルサーバー業者です。
- 運用体制
ホームページの更新は社内できるならば社内で行い、そうでない場合は都度業者に依頼します。メールで問い合わせが来ますので最低でも営業、人事でメールを使える体制にしておく必要があります。
ステップ2:会社案内と簡単な受発注が出来る(レベル2→3)
①目的・効果
- 目的は新規顧客の開拓・PRです。「今時の一般的な技術者・購買埋当者の企業の探し方」に対応したホームページを構築します。 貴社の会社の技術者が、新規の発注先を探すとき、どうやっているか聞いてみてください。たぶん、インターネット上で検索をかけたり、リンク集をたどっていったりすることで対応可能な会社を探しています。逆に言うと、こういった技術者・購買担当者の探し方に対応できるホームページの作り方をしておく必要があります。探したときに、確実に自社を選択肢に入れてもらうこと、そしてできれば、実際に発注してもらうことを目的とします。
②方法
- 外部の受発注サイトを活用
外部の受発注サイトを活用することで、新規取引先の開拓を目指します。外部の受発注サイトで、見積もりを受けたり出したり、自社をPRしたりします。具体的には、下記のようなサイト(モール)があります。
- 全国中小企業<製造業>検索システム http://www.smet.ne.jp/
- テクノリンク http://www.technolink.co.jp/
- (財)全国下請企業振興協会 http://www.zenkyo.or.jp/
ただし、インターネット初心者の会社であれば、慎重にやらないと社内・社外に迷惑をかける恐れもありますので、少しずつ取り組むことをお勧めします。例えば、見積もりを出し過ぎてわけがわからなくなったり、細かな注文に対応するために、従来の業務のほうに悪い影響を与えたりなどがあります。現在、受発注の仲介サイトが色々とでていますが、モールはアクセス数が少ないとだめですし、アクセス数があがってくると、同業の競合企業が増えてきてしまいます。
モールへの参加は、費用対効果で考えて良いのであれば、どんどん参加するべきで。ただ、モールの中の一部として出店している形では、一時は良くてもあまり努力していないと逆にアクセスが減っていってしまうようです。弊社の経験では独自サイトでも、次のレベル4まで進む体制を作り、効果的に宣伝が出来れば、インターネットを通じた販売チャンネルができます。
- プログラム技術
どこの会社の人が当社のページを見に来たのかを調べたり、アンケート調査をやったりするための問い合わせフォームプログラムをホームページに設置します。
- 運用体制
ホームページ担当者を置き、ホームページは作成できなくてもどうしたら受注できるかの戦略を担当させます。更新のテキスト部は社内、デザインは専門業者に任せます。
ステップ3:製品名ホームページを作成する(レベル3→4)
①目的・効果
②方法
- 製品名ドメインの確保
貴社は何屋さんでしょうか?「薬袋屋」であっても、○○樹脂工業株式会社という名称では、会社を知っている人以外は、訪れてくれないと思って間違いありません。お客様にアドレスを覚えやすくするために、製品名をドメインにします。「yakutai.com」(薬袋ドット混む)など覚えやすいドメイン名のホームページを作ります。
http://www.yakutai.com(弊社で調べたところ現在取得可能です)
レベル4では通販で会社売上の何パーセントかを確保するわけですから、インターネットの他、メール、ファックス、フリーダイヤルなども販売手段として並行して活用する必要があります。弊社の顧客でフリーダイヤルとの相乗効果を狙ったドメイン名で成功している会社があります。例えば「8901.jp」(薬袋)のドメイン名です。この場合フリーダイヤルの番号として、0120-11-8901(いい薬袋)もホームページに掲載します
- ページの内容
「薬袋」の専門ページとして構築します。「薬袋」がいかに社会の中で役立っているかを写真付きで紹介し、薬袋についての最新技術情報を提供します。ポイントは、他社のページや業界団体のページなどに、負けないページを構築することと、他品種少量の個別受注に対応する、製品表示と受注が出来るバックヤードプログラムを備えることです。ヤフーの検索エンジンで検索されるためには、登録にあたって内容審査を受けますので、載るに値するサイトとして中身を充実させる必要があります。「薬袋」について詳しく紹介した日本で一番詳しいページを作るというのは、専門家の貴社にとっては、意外と簡単ではないでしょうか?
社外の人向けに、詳しく技術の解説をしたページを作るのは、手間も人件費コストもかかりますが、その分、リンクに値するサイトになります。最近購買担当者によく使われる検索エンジン(google)では、他のホームページからリンクされているホームページの重要度が高いと判別して上位に並べますので、リンクに値するサイトを作らないと検索されません。
- プログラム技術
新規顧客の開拓・PRを目的に、自社のホームページをより効果的に活用するためにデータベースを利用したプログラムを設置し、効果的な販売が出来るようにします。
- D.社内体制
ホームページ担当者を置き、ホームページは作成できなくてもどうしたら受注できるかの戦略を担当させます。更新のテキスト部は社内、デザインは専門業者に任せます。社内で、販売企画・営業・製造・出荷が円滑に出来る体制を整備する必要があります